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標準物質開発における日本韓国中国の協力体制


現代社会においては、経済活動をはじめとするあらゆる活動において、計測や試験、分析の信頼性を確保することが求められています。特に、アジア地域における円滑かつ公正な貿易や商取引の実現や、環境、食糧、健康などに関する諸課題の解決による安全安心な社会の構築には、日本、韓国、中国の三カ国が協力して計測における分析方法や結果評価法に関する標準化をはかり、化学計量標準(標準物質)の国際的な整合性の確保を図ることが有効と考えられます。そこで、日本、韓国、中国の国立標準研究所(産総研計量標準総合センター(NMIJ/AIST)、韓国標準科学研究所(Korea Research Institute of Standards and Science, KRISS)、中国計量科学研究院(National Institute of Metrology, NIM))は、「Asian Collaboration on Reference Materials (ACRM)」のもとに、研究所や研究者の相互交流と理解を深め、アジアにおける共通の標準物質開発の可能性を探りつつ、化学計量標準(標準物質)の国際整合性の確保へ向けた取り組みを行っています。

 

ACRMの組織と活動の概要

議長の下に、ACRMの運営を担う運営委員会(Steering Committee)が設置され、4つの作業グループ(WG)が活動している。ACRMにおいては、3か国による共同実験による標準物質認証値の妥当性評価、候補試料の提供(交換)、標準物質に関する情報交換、国際度量衡委員会物質量諮問委員会(CIPM/CCQM)やアジア太平洋計量計画(APMP)などでの国際比較等の共同提案などの活動が行われている。各WGは以下を対象として活動している。
WG1:食品分析に関する標準物質
WG 2:標準ガス
WG 3:環境およびグリーン調達に関する標準物質
WG4:バイオ分析に関する標準物質

 

NEWS

新しくACRMのホームページを開設しました。(2016/07)