私たちのミッション:『機能性バイオ材料の開発』

当グループでは、機能性バイオ材料の利用促進・普及拡大を目標として、バイオマス等の再生可能資源を原料としたバイオベース化学品の製造と利用技術の開発を行っています。これまでに開発してきた「新しい微生物を探索する技術」「遺伝子組換えによる生産微生物の能力強化」「培養・発酵プロセスの改良による量産化」などの基盤技術を活用して、実用的なバイオベース化学品製造技術の開発を進めています。また「詳細な構造・物性解析」「構造変換、機能付与」などの分析化学、合成化学的なアプローチでバイオベース化学品の機能材料化や付加価値の創出を目指しています。このように、生物学と化学の融合により、化学品製造プロセスの上流から下流までを守備範囲とした総合的なバイオ材料開発を推進しています。

● 微生物の探索と育種・改良などによるバイオベース化学品の製造技術の開発
● 構造・物性解析と機能付与によるバイオベース化学品の利用技術の開発 
● 開発ターゲット = 機能性バイオ材料

【企業連携】
これまで機能性バイオ材料の開発を中心に多くの企業の皆様と共同研究を実施し、「自社の原料・資源を高付加価値なバイオ素材に変換して有効利用したい」「ターゲット物質が決まっていて生産微生物や製造プロセスの開発を進めて事業化を目指したい」「環境問題への取り組みとしてバイオ材料開発に挑戦したいがどうすればいい?」など様々なご要望にお応えしてきました。

当グループで開発したバイオベース化学品を起点とした共同研究(シーズ型)も実施していますが、企業の皆様の声を聴きながら(ニーズ型)、これまでの実績を基に具体的な研究提案・計画から知財戦略まで、共同研究のベストな形を提供することが重要であると考えています。当グループの技術だけでは不十分な場合も、産総研の幅広いリソースの中から最適なパートナーを提案することが可能です。また、共同研究契約以外にも、試料提供契約、技術コンサルティング契約等、企業の皆様のご要望にお応えできる制度が充実しています。

本HPで紹介している研究内容に限らず、バイオベース化学品に関して研究開発を検討されている企業の皆様のお役に立てれば幸いです。
当グループとの連携をご希望の方は、是非、ご連絡ください。

研究内容

1.バイオと化学技術の融合によるバイオベース化学品の製造技術の開発

バイオ原料や微生物の特性を最大限に活かしたバイオベース化学品の製造および利用技術を開発するため、微生物の探索、育種・改良、培養・発酵技術の高度化、生産物の構造・物性解析を進めています。これまで長年に渡り実績を積み重ねてきたバイオ界面活性剤(BS)に加え、新たなバイオベース化学品の開発に取り組んでいます。

 

2.バイオベース化学品の利用技術の開発

物性・機能の解析や構造改変、機能付与によってバイオベース化学品のポテンシャルを引き出し、特性を生かした材料開発を目指しています。バイオ界面活性剤やバイオプラスチック等の多彩な機能を、美容、ヘルスケア、スポーツ、食品、アグリ、メディカル、環境など幅広い産業分野へと展開するための利用技術の開発に取り組んでいます。