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産総研第5期中長期目標期間における
ダイバーシティの推進策 -骨子-

Ⅰ.はじめに

  産総研は、研究開発の成果の最大化その他の業務の質の向上のため、産総研の多様性を生かした社会課題の解決、第4期に重点的に取り組んだ「橋渡し」の拡充、イノベーションを支える基盤整備等という第5期の産総研ミッションを遂行するため、多様な属性(性別、年齢、国籍、障がい等)を持つ人材が最大限に能力を発揮し活躍できる組織を目指し、関係部署の連携により全所的にダイバーシティを推進する。なお、本推進策において、特に推進すべき取組を、次世代育成支援対策推進法(以下、「次世代法」という。)及び女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」という。)に基づく一般事業主行動計画(以下、「行動計画」という。)(令和2年4月1日~令和7年3月31日)として策定する。


Ⅱ.第5期中長期目標期間のダイバーシティ推進に係るアクションプラン

1.ワーク・ライフ・バランスの実現

①柔軟な働き方の推進
  産総研で働く一人ひとりが、仕事と生活の調和がとれた働き方ができ、ライフイベントによるキャリアロスを軽減できるようなワーク・ライフ・バランス支援策や職場環境づくりを推進する。
②職業生活と家庭生活との両立に資する雇用環境の整備
  固定的な性別役割分担にとらわれない意識の浸透を図り、男女問わず主体的に育児に関与できる職場環境等の整備を推進すると共に、ワーク・ライフ・バランス支援策を普及する。
③育児・介護支援制度の柔軟な運用
  産前産後・育児休業中や介護休業中、職場復帰後における育児・介護支援制度について、所内周知を行うと共に、ニーズの把握に努め、必要な改善を行う。

2.女性職員の活躍推進及び女性研究職員の採用拡大

①女性職員の活躍推進
  女性管理職登用の支援を目的とした、職員のモチベーション向上と意識啓発、職場環境整備に資する取組を促進する。
②女性研究職員の採用拡大
  女性研究職員の採用に向けて、積極的な広報活動と各領域の実状に応じた取組を促進する。これらの取組によって、研究職採用者に占める女性の割合について、期間累積18%の維持に努める。

3.外国人研究者の採用・受入支援及び活躍支援

①外国人研究者の採用・受入支援
  優秀な外国人研究者の採用や受入の支援を目的とし、英語版の公式ホームページに外国人研究者に向けた情報を整備する等、外国人研究者へ産総研の認知度を高める。
②外国人研究者の活躍支援
  AISTインターナショナルセンター(AIC)は、外国人研究者に対する滞在・生活支援業務を中心としつつ、地域センターのニーズの把握に努め、担当部署の連携により、所内業務に関する英語セミナー等を開催する。

4.キャリア形成

①個々に寄り添ったキャリア形成支援
  職員一人ひとりがキャリアを前向きに捉えられるように、キャリアパス設計からキャリア形成まで一貫した支援について周知し、専門家によるキャリアカウンセリングや講習、メンター制度等を実施する。

5.ダイバーシティの総合推進

①障がい者が働きやすい環境の整備
  障がい者が働きやすい職場環境を整備すると共に、法定雇用率を遵守した雇用を促進することで、障がい者が社会の一員として活躍できるようより一層支援する。
②ダイバーシティを推進するための意識の醸成
  性別、年齢、国籍等の多様な属性をもつ人々を認め、理解するための全所的なダイバーシティ推進の意識を醸成する。
③ダイバーシティを推進する体制
  ダイバーシティ推進委員会のもと本推進策のPDCAサイクルを回し、必要な施策の検討を行い、全所的にダイバーシティを推進していく。
④国、自治体及び他の研究教育機関等との連携
  ダイバーシティ・サポート・オフィス(DSO)に主要メンバー機関として参加するとともに、他機関との協力を継続し、社会に貢献する。

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