2050年カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの大量導入、水素の利活用、カーボンリサイクルやネガティブエミッション技術の導入等が不可欠ですが、同時に産業・民生・運輸の各部門での徹底した省エネルギー化と、エネルギー転換の高効率化も重要であることは論を俟ちません。
産業技術総合研究所エネルギー・環境領域では、ゼロエミッション社会の実現に向けた多角的な研究開発を実施しており、令和２～６年度の第５期中長期目標期間では特に産業競争力の強化に向けた重点課題として「モビリティエネルギーのための技術開発」に重点的に取り組んできました。本シンポジウムではこのうち自動車におけるカーボンニュートラルに向けた研究開発に関し、第５期中の主な成果と最新の研究開発をご紹介し、今後を展望します。