産総研
  
情報・人間工学領域
人間情報インタラクション研究部門

統合神経科学研究グループ
Integrative Neuroscience Research Group
〒305-8568 茨城県つくば市梅園1-1-1 中央事業所2群
アクセスのご案内
研究紹介

脳内情報統合・分離に関する研究

脳が外界からの複数の情報をどのように統合・分離して統一した知覚を形成しているのかを、心理・生理学的手法を用いて解明しています。

ニューロモジュレーションに関する研究

深部脳刺激や、tDCSなどの脳刺激が認知・運動機能に関わる
神経回路をどのように調節するかを調べています。
また記憶や学習などの認知機能に関わる神経回路を神経生理学的手法を用いて明らかにする研究を行っています。

脳損傷後の機能回復メカニズムに関する研究

脳損傷後のリハビリテーション技術の向上・開発を目的とした基礎研究を実施しています。脳神経回路の一部が障害された後、機能回復の過程で生じる神経回路の活動変化をカルシウムイメージングや電気生理学の手法を用いて解析しています。

ロボティックデバイスを用いた感覚運動学習過程の促進

ロボティックデバイスなどの動作アシスト機器が感覚運動学習に及ぼす効果を検証するためのラット学習実験モデルを開発し、強制的に応答動作を引き起こすことによって感覚運動学習過程を促進できるような介入技術の開発を目指しています。

神経血管カップリングの研究

神経活動と血液動態の関係を、単離全脳摘出標本とイメージング手法を用いて時間・空間的に解析しています。神経活動と脳内化学物質の同時計測により、血液脳関門透過性を外的制御して脳機能を調節する手法の可能性を探っています。

視覚認知の神経機構の研究

大脳皮質腹側経路は、物体の形状や色の認識に貢献しています。顔表情画像など視覚情報の知覚・認知に関する神経機構を明らかにするため、生理学的実験と数理的解析を行っています。腹側経路の情報処理アルゴリズムの解明を通して次世代人工知能技術の開発に役立つ知見を提供します。

社会行動制御の神経基盤の研究 

複数の個体がインタラクションするときの各個体の行動と、長期的な個体間関係の形成が、どのような脳内情報処理機構によって制御されているのか明らかにすることを目指します。特に、神経内分泌学的な側面に着目して研究を進めています。