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故小笠原理紀氏遺児育英基金のお願い

 生命工学領域細胞分子工学研究部門の小笠原理紀氏におかれましては、令和5年9月22日の帰宅中に突然の不整脈に襲われ、39歳の若さで永眠されました。

 同氏は、東京大学で学位取得後、立命館大学研究員、東京大学助教、名古屋工業大学准教授を歴任され、一貫して骨格筋の運動適応や加齢変化を分子・細胞レベルで理解することに取り組んできました。大学院時代には日本体育大学での共同実験、名古屋工業大学時代にはデンマークコペンハーゲン大への留学など、国内外の最先端の研究機関を訪れて自らの研究力向上を追い求めています。昨年2022年4月に産総研に入所し、これまで培ってきた研究成果を社会実装させることに向けての新たな研究活動を開始したばかりでした。前職までの研究に引き続き、筋肉(骨格筋)の老化作用を抑える技術開発を中心とした研究に取り組み、この技術に基づいて私達一人一人の健康状態に合わせた個別化身体機能の改善技術の実用化という挑戦的な目標を掲げていたところです。産総研での研究活動はまだ1年半弱という短い期間でしたが、同氏の人脈とバイタリティを遺憾なく発揮することでこれまで同様に所内外の多数の研究者と積極的に連携し、「年をとっても健康でアクティブな健康長寿社会」の実現に本気で取り組む情熱と、実現させる能力を兼ね備えた研究者であったと言えます。

 また、同氏の目指した「年をとっても健康な体力」を実現するために、まずはつくばにおける研究者ネットワークとして「つくばマッスル研究会」を中心となって立ち上げました。つくばと産総研を中心に革新的な研究拠点を形成し、この分野の研究を牽引することを力強く表明することを聞いたこともありました。日本のみならず世界中の人々の健康増進とスポーツ振興の推進になくてはならない優秀なリーダーを失った喪失感は何事にも代えがたいものがあります。ここに深く哀悼の意を表し、ご冥福をお祈いたします。

 ご遺族には、香織夫人と2人のお子さま(瑞(すい)さん7歳、丈瑛(じょうえい)くん5歳)が残され、突然に一家の大黒柱を失われた悲しみと今後のご苦労は察して余るものがあります。つくばで今後の研究者人生と家庭生活を過ごすことを心に決めて新居を構え、そこでのお子さまの健やかな成長を楽しみにしてこられた同氏にとって、愛する家族の将来を見届けられなかったことは、大きな心残りであったろうと推察されます。

 つきましては、同氏の無念の思いと残されたご遺族、特に2人のお子さまが成長するまでのいささかのお力添えをしたいと考え、ここに微力ながら私どもが発起人となり、遺児育英基金を募ることと致しました。

 何卒、皆様の特段のご配慮をいただき、お子様の今後の健全な成長の一助とするため、何分のご芳志を賜りますようお願い申し上げます。

 趣旨にご賛同いただける方は、下記の口座への振り込みをよろしくお願い申し上げます。
 1口1,000円とし、何口でも結構です。

  • 募金送付先:セブン銀行(0034) カトレア支店(店番号:111) 普通預金
  • 口座番号:2976351
  • 口座名義:ドイモトミチ
  • 募金期限:2024年4月30日
  • ※振込みいただいた方は、以下のメールまでご一報いただけますと幸いです。基金をご家族へお渡しした際にご連絡させて頂きます。
    M-cmb5-kikin-ml@aist.go.jp
  • ※大変恐縮ではございますが、振込み手数料が発生する場合は各自で御負担願います。
  • ※今回収集した個人情報は、この基金関連の連絡のみに利用し、他には転用いたしません。

ご不明な点は以下の発起人代表までお問い合わせ下さい。

令和5年12月1日
故小笠原理紀氏遺児育英基金募金発起人一同
発起人代表 戸井基道
産業技術総合研究所 細胞分子工学研究部門 研究部門長
doi-m@aist.go.jp
029-861-7886

以下発起人一同

  • 東京大学 石井直方
  • 日本体育大学 中里浩一
  • 立命館大学 藤田聡
  • 名古屋工業大学 伊藤宏
  • 名古屋工業大学 花井淑晃
  • 名古屋市立大学 奥津光晴
  • 筑波大学 武政徹
  • 産業技術総合研究所 大石勝隆

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