顕微鏡法によるカーボンナノファイバーの配向分布の評価

事例No.

OK-0036

概要

研磨面の電子像によってゴムと複合化されたカーボンナノファイバーの配向分布を評価する。

お困りごと・要望

複合材中のナノ繊維の状態を知りたい。繊維状補強剤の配向を知りたい。

事例提供機関

サンプル

カーボンナノファイバーを配合したゴムシート。

分析方法

カーボンナノファイバー/EPDM複合材の断面をクロスセクションイオンポリッシャ(CP)で研磨し、FE-SEMで観察した電子像からカーボンナノファイバーの方位分布を分析する。

分析結果

カーボンナノファイバーの方位分布は正規分布を仮定すると(θ0, φ0, σθ, σφ) = (89, 89, 10, 27)となり、X線回折法と一致した。

関連装置

日本電子、クロスセクションイオンポリッシャ

開放機器データベース
日立ハイテクノロジーズ、SU8220

コメント

繊維状補強材の配向は複合材料の物性に大きく依存する。

事例「OK-0035: X線回折によるカーボンナノファイバーの配向分布の評価」参照。

適用可能な材料

繊維状補強剤