パルス法NMRによる破壊特性の予測

事例No.

OK-0016

概要

架橋相の質および量と破壊特性の関係を明らかにし、非破壊で破壊特性を予測する。

お困りごと・要望

非破壊で破壊特性の劣化を知りたい。破壊特性を評価するための試料作製が難しい部品を評価したい。

事例提供機関

サンプル

硫黄の配合量を変量したイソプレンゴム(IR)加硫物。硫黄の配合量が3phと5phrの加硫物を空気中で熱酸化させたサンプル。

分析方法

サンプルの架橋相の網目鎖濃度パラメータ(1/T2HS)と化架橋相の量(FHS)をスピン‐スピン緩和挙動から求め、破断時の伸長比(λB )との関係を解明する。

分析結果

FHSとλBは熱酸化系では比例。基準系では逆比例。
・基準系の1/T2HSFHSの関係および 1/T2HSとλBの関係に、サンプルの1/T2HSを代入して求めたFHS* およびλB*を用いて規格化。
FHS/FHS* とλBB*の比例関係を導いた。

関連装置

Bruker、minispec mq20

開放機器データベース
日本電子、JNM-MU25

コメント

事例「OK-0014: パルス法NMRによるゴムの状態評価」も参照のこと

適用可能な材料

ゴム一般