パルス法NMRによる物理架橋の評価

事例No.

OK-0015

概要

エチレンプロピレンゴム(EPDM)のスピン‐スピン緩和挙動の温度変化から物理架橋の寄与を評価する。

お困りごと・要望

力学物性の温度変化の原因を知りたい。

事例提供機関

サンプル

架橋剤(パーオキサイド)の配合量が異なるEPDMの純ゴム配合架橋物。

分析方法

サンプルの温度を変えてスピン‐スピン緩和を測定し、膨潤法によって算出した網目鎖濃度(νS)、動的粘弾性測定による貯蔵弾性率から求めた有効網目鎖濃度(νE)との関係を明らかにする。

分析結果

FHS/T2HSと有効網目鎖濃度(νE)の比例関係が確認された。
・パルス法NMRと膨潤試験を組み合わせることで物理架橋(絡み合い、分子間相互作用)の寄与が見積もられた。

関連装置

Bruker、minispec mq20

開放機器データベース
日本電子、JNM-MU25
セイコーインスツルメンツ、DMS6100

コメント

熱や溶媒によってキャンセルされる架橋の効果を物理架橋として定量する。

適用可能な材料

ゴム一般