パルス法NMRによるゴムの素練りの評価
事例No.
OK-0009
概要
ゴムのスピン‐スピン緩和挙動から素練りの効果を評価する。
お困りごと・要望
ゴムの加工プロセスはゴムの特性に大きく影響する。簡便な手法で素練りの判定を行いたい。
事例提供機関
サンプル
天然ゴム(NR)原料、20℃で素練りしたNR、70℃で素練りしたNR。
分析方法
サンプルのスピン‐スピン緩和挙動を測定し、素練りに伴う分子運動性とその不均質の変化を解析する。
分析結果
素練りの有無で、①充分な絡み合いの運動性は変化しないこと、素練りが進むと、②緩い絡み合いが増加すること、③非絡み合い相が増加することを明らかにした。
関連装置
Bruker、minispec mq20
開放機器データベース
日本電子、JNM-MU25
コメント
GPC測定による分子量の評価は煩雑で溶媒可溶分しか評価できないが、スピン‐スピン緩和挙動やその緩和スペクトルでは絡み合いの状態まで評価することが可能。
参照:「OK-0010: GPCによるゴムの素練りの評価」
適用可能な材料
ゴム一般