試料の破断する繰り返し数の解析

事例No.

OK-0003

概要

ポリプロピレン/フィラー複合材料の疲労による力学的劣化の挙動を解析する。

お困りごと・要望

樹脂が力学的疲労により劣化する原因を知り、材料開発の知見としたい。

事例提供機関

サンプル

樹脂では、JISで規定されているダンベル型試験片(試験片長175mm, 試験片幅20mm, 平行部分幅10mm, 厚さ4mm)を推奨

分析方法

一定応力下、試験片の破断に至る繰返し数(疲労寿命)を数える。

分析結果

PP/CaCO3複合材料に、無水マレイン酸変性PPを加えると、疲労寿命が210~450倍程度向上した。

関連装置

コメント

樹脂には、剛性を高めるために、フィラーを加えることが多いですが、疲労下では、フィラーは異物として作用することが多いです。疲労では、フィラーの粒子径や樹脂/フィラー界面の接着性が重要となります。SEM観察と併用すれば、試験片内部の詳細な破壊状態を知ることも可能です。

適用可能な材料

樹脂・ゴム一般
複合材料等