界面活性剤の熱分解により生成するガスの定性・定量解析

事例No.

AT-0006

概要

熱分解FT-IRを用いるポリエチレングリコールの熱分解により生成するガスの構造や量の解析により、熱分解温度や分解メカニズムを明らかにした。

お困りごと・要望

樹脂が熱により劣化する原因を知りたい。

事例提供機関

産総研つくばセンター(中央第五)
機能化学研究部門水門潤治

研究者・グループ名鑑

事例に関するお問い合せ

サンプル

ポリエチレングリコール(分子量300,000~500,000)、2.5~20 mg

分析方法

熱分解FT-IRのチャンバー内を大気雰囲気として200℃で熱分解を行い、多重反射FT-IR(光路長10m)を用いて生成するガスの定性、定量分析を行う。

分析結果

大気雰囲気下、200℃加熱により、ギ酸(HCOOH)やホルムアルデヒド、HC(O)OCH2CH2OHなどが生成する。また、生成ガス濃度の経時変化の解析も可能である。
得られた生成ガス濃度変化を基に反応速度解析を行うことにより熱分解反応に基づいたシュミレションも可能である。

関連装置

FT-IR(Nicolet iS50、Thermo Scientific)、ガスチャンバー(S.T. Japan)

適用可能な材料

PP, PEなど種々ポリマーに適用可能(特段の制限なし)