産友会メールマガジン第56号 【生物を利用した物質生産関連技術】

☆☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   産総研中国センター友の会(産友会)メールマガジン
        【第56号/ 2016.8.31発行】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆☆
(注)本メルマガはテキスト形式で送信しています。お使いのWEBブラウザーやメールソフトが自動的にリンクを変換してくれますが、全部を変換できないことがあります。
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【特集:パワーエレクトロニクス関連技術】
生物を利用した物質生産は、化学的に合成することが難しい医薬品や健康食品等の分野を中心に市場が拡大してきましたが、今後は高機能品等を中心としたものづくりの分野でも重要な役割を果たしていくことになると思われます。
 
(報告書、記事等)
■生物機能を利用した物質生産をめぐる情勢
農林水産省による本資料には、農業利用昆虫や農業利用植物によるバイオ医薬品等の有用物質生産拡大への課題とその対応策などが記されています。
 
■植物を利用した医薬品原料等の有用物質生産のてびき
本てびきは農林水産省委託プロジェクト研究、「スギ花粉症治療薬候補となるコメの開発」、及び「スギ花粉症以外の疾病治療薬候補となる農作物の開発」の両コンソーシアムによってまとめられました。
 
■スマートセルインダストリー(生物による物質生産)の可能性
経済産業省による本資料には、エコプラスチック等のバイオポリマーや生物にしか作れない高機能品等、最先端のバイオテクノロジーが拓く世界について記されています。
 
■バイオテクノロジーが生み出す新たな潮流〔スマートセルインダストリー時代の幕開け〕中間報告書
産業構造審議会バイオ小委員会による本報告書には、国内バイオ産業市場が2015年に3兆円を超えたことなどが記されています。
 
■生物機能活用技術分野
経済産業省はバイオテクノロジーを基盤とした多様なものづくりや環境対応に向けた取組を促進するための技術戦略マップを作成しています。
 
■「植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発」に係る実施体制の決定
NEDOは植物や微生物の細胞が持つ物質生産能力を最大限に引き出した“スマートセル”を作り出し、従来合成法では生産が難しい有用物質の創製,生産プロセスの低コスト化や省エネ化を実現するため、5年間で86億円を投資する公募プロジェクトの概要を発表しました。
 
■酵素の生産と利用技術の系統化
国立科学博物館によるこの資料は、これまでの酵素技術の大略をまとめたものであり、今後の課題と展開も記されています。
 
(産総研関係)
■生物プロセス研究部門
当部門では、化石燃料代替物質、化成品原料、医薬品原料、有用タンパク質、生物資材など、物質循環型社会の実現ならびに高品位な物質生産技術の開発に貢献することを目的とし、バイオプロセスによる高効率な物質生産を目指した基礎的・基盤的研究から実用化研究に至る幅広い研究を行っています。
 
■機能化学研究部門 バイオ変換グループ
当グループでは、バイオマスなど再生可能資源等を原料に生物機能を利用し、化学品を安価に、そして効率的に生産するための基盤技術の開発をおこなっています。
 
■バイオマスリファイナリーへの酵母利用の現状と展望(この論文の本文は有料です)
これまでのバイオマスを原料とする微生物発酵に用いられる酵母利用技術を俯瞰すると共に、今後より改良が求められるキシロース発酵性、耐熱性を中心に紹介されています。
 
■微生物変換による糖化液からのピルビン酸生産
ミクロ工場としての微生物、生命の鍵物質であるピルビン酸から多様な化学品を作ること、モデル微生物によるピルビン酸生産の利点などが記されています。
 
■機能化学研究部門 バイオケミカルグループ(近日中に内容更新予定)
当グループでは、循環型資源であるバイオマスから、光学活性有機酸やバイオサーファクタント(微生物由来の界面活性剤)など、各種機能性化学品を製造する技術を開発しています。
 
■酵母を利用して高機能バイオサーファクタントを開発 -天然セラミドと同等の保湿効果、従来品に比べコストを10分の1に-
産総研などは、新しい高機能素材「バイオサーファクタント」の開発に成功しました。今回開発した素材は、皮膚の保湿剤として知られている天然セラミドと同様、優れた保湿効果を示し化粧品や皮膚外用剤等へ利用できます。本素材は、糖と脂肪酸が結合した構造であり、環境にも優しく、高機能洗浄剤や液晶形成といったナノテク(超微細技術)材料にも適しています。
 
■酵母を利用して非可食バイオマスから高機能界面活性剤を量産 -食糧との競合を避け、バイオマス由来の化学品を低コスト化-
産総研などは、非可食バイオマスから「バイオサーファクタント」と呼ばれる、天然由来の高機能な界面活性剤を量産する技術を確立しました。このバイオサーファクタントは、低濃度でも優れた洗浄性能を発揮する一方で、高い生分解性を示すため、環境に優しい洗浄剤やシャンプーなどのトイレタリー製品への展開が期待されます。
 
■前記2件に関連するホームページ
・東洋紡株式会社(マンノシルエリスリトールリピッド)
・アライドカーボンソリューションズ株式会社(ソホロリピッド)
・株式会社カネカ(サーファクチン)
・サラヤ株式会社(ソホロリピッド)
・株式会社カネボウ化粧品(マンノシルエリスリトールリピッド、サーファクチンの応用)
 
(学会、その他)
■公益社団法人 日本生物工学会
生物工学に関する学理及びその応用の研究についての発表および連絡、知識の交換、情報の提供などを行う場となることにより、生物工学に関する研究の進歩普及を図り、もってわが国の学術の発展に寄与することを目的とする学会で、微生物を対象とした有用物質生産の領域、動物細胞、植物組織・細胞による物質生産の領域も含んでいます。
 
■特集 Non-conventional yeasts:探索と産業利用への展開(前編)(生物工学会誌 94巻5号)
「酵母はものづくりに役立つ」として、実用化に向けた企業の取組みや、将来,酵母が人間社会に役立つ可能性を感じることができる6題の記事が紹介されています。
 
■特集 Non-conventional yeasts:探索と産業利用への展開(後編)(生物工学会誌 94巻6号:特集部分は2016年9月25日公開予定)
「新しい酵母はどこにでもいる」として、微生物の種の多様さと、自然界に棲む酵母が今後どんな役割を担えるのか、その可能性を考えるきっかけとなり得る6題の記事が紹介されています。
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【事務局より】
本メルマガの特集テーマのご提案やその他のご要望、また技術相談等のお問い合わせがございましたら、下記の様式をメールに貼り付けて、事務局アドレスまでお気軽にご投稿下さい。必要に応じて、担当のイノベーションコーディネータより返信させていただきます。
 
----- お問い合わせ内容 -----
○特集テーマのご提案:
○技術相談の概要:
○その他本メルマガに関するご要望、ご意見等:
○氏名・所属(任意):
----- ここまで
 
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 中国センター 産学官連携推進室
産友会事務局  E-mail:afc-ml@aist.go.jp
TEL:082-420-8245、FAX:082-420-8281