機能材料コンピュテーショナルデザイン研究センター

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センター長あいさつ

   
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センター長    三宅 隆

   材料開発にデータ科学を活用するマテリアルズ・インフォマティクス(Materials Informatics, MI)が世界的な注目を集めて10年以上が経過しました。その初期の段階から計算シミュレーションは重要な手段としてMI研究を牽引してきました。当センターでは、計算シミュレーションを中核としたデータ駆動型材料開発の基盤技術を開発しています。量子化学/第一原理計算、分子動力学法、粗視化モデル、流体/連続体有限要素法など、原子・分子からマクロ構造までを俯瞰するマルチスケールシミュレーション技術を開発するとともに、これらのシミュレーション技術を用いて良質な材料データを創出し、プラットフォームを構築しています。そこでは、産業界が安心してデータを扱うことを可能とする、材料データ秘匿共用技術の開発とプラットフォームへの実装を行っています。データの利活用においては、材料開発のみならず製造プロセスにも守備範囲を広げ、プロセスインフォマティクスの高度化研究を行っています。さらに、量子コンピューティング技術の発展に対応して、マテリアル分野でのユースケースの創出に取り組んでいます。

   弊所では、MIを推進するため、NEDO「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」を実施しました。その過程で得られた材料データを収録したAIST Materials Gateデータプラットフォーム (DPF)を構築し、プロジェクト終了後も開発を継続しています。現在、「データ駆動型材料設計技術利用推進コンソーシアム」において、AIST Materials Gate DPFの活用等を目的とした活動を行っています。産業界の皆様のご参加を随時募集しています。

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 機能材料コンピュテーショナルデザイン研究センター

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