ホルムアルデヒドは、事業所における製造、加工、ならびに家庭等における圧縮木材製品、壁紙、塗料の使用に伴い環境中へ直接的に排出されます。また、自動車交通、喫煙等の有機物の不完全燃焼に伴い間接的に排出されます。 一方で、対流圏においてメタン等から光化学反応により二次生成することも知られています。このように多様な発生源を持つとともに、反応性の高さから有害性影響の懸念が大きい物質であるため、既に幾つかの法規制の対象とされてきました。 本書では、環境中濃度の測定値や推計値を用いて日本に住む人々の個人曝露濃度の分布を予測し、ヒトの鼻腔粘膜への刺激を引き起こす最低濃度を参照値として、両者を比較することによりリスクを評価しました。詳しくは、本書をご覧下さい。
評価書の全文は、「詳細リスク評価書シリーズ17 ホルムアルデヒド」(丸善株式会社)として2009年2月に刊行されている。(ここをクリック)