化学物質リスク管理研究センター
| 産総研ホーム |          |サイトマップEnglish Site
HOME > CRMについて > CRMの活動
MENU
CRMについて
組織図・メンバー紹介
研究プロジェクト
工業ナノ材料のリスク評価・管理研究
国際学会参加報告
CRMカレンダー
採用情報
アクセス
お問合せ
CRMについて
CRMの活動
目的と特色

化学物質リスク管理研究センター(CRM)は、平成13年4月、国立研究所の独立行政法人化にともない、独立行政法人産業技術総合研究所(旧・工業技術院)の45の研究ユニットのひとつとして発足しました。以来、化学物質の使用にともなう環境リスクの評価と管理に関する研究を推進しています。

CRMの研究活動の最終的な目標は、環境安全と化学物質の有効利用を両立させるために必要な、リスク評価、リスク管理のための理論を構築、その研究結果の実例を提示することによって、行政機関、企業、市民による、科学的、合理的な意思決定を支援することです。

発足以来、CRMは化学物質の暴露評価、毒性評価、新規リスクの探索手法、リスク評価手法、リスク管理のための社会経済的な評価手法の研究開発に携わり、化学物質総合評価管理技術戦略のための、知的基盤、情報基盤、社会基盤の整備において、国の内外で、先導的で指導的な役割を担ってきました。

暴露評価については、資源環境技術総合研究所での実績を継承し、国内で最高のレベルを維持していると自負しています。その特質に加え、社会経済学的な手法を含む総合管理の研究体制をもつ研究所は、CRMをおいて他にはありません。さらに、研究結果については、誰もが使えるかたちで、広く提供することを目標にしており、評価手法の標準プロトコール、マニュアル化およびリスク評価モデルソフトウェアーの公開、無償配布等を行っています。

CRMで実施している研究とその成果は、現在国が進めている、化審法やPRTR(化学物質排出移動量届出制度)、企業の自主管理による化学物質管理の政策に資すると同時に、リスクコミュニケーションの円滑化に役立つものです。

研究課題

CRMでは、リスク評価、管理に関する基礎研究と実践的研究の両方に取り組んでおり、個々の専門領域における基礎研究を縦糸研究、複数の専門領域にまたがって取り組む個別の化学物質のリスク評価・管理における実践的研究を横糸研究と名づけています。

それぞれの研究者は、縦糸研究と横糸研究両方に携わることが義務付けられており、縦糸と横糸のマトリックスによる総合的な研究を経験することによって、自己の専門を極めるだけでなく、環境リスク評価の全体像を把握することが要求されています。

こういったアプローチは従来の研究活動では余り見られなかったものですが、化学物質の環境リスク評価のように様々な学問領域を含む学際的な分野の研究を推進していく上においては、非常に重要であると考えられます。

横糸研究において自らの専門領域以外のデータと直接取り組む中で、リスク評価に必要な他の領域に対する理解が深まると共に、領域を越えたコミュニケーションも活発化し、総合的な研究だけでなく、専門領域の研究の向上につながるといった効果も期待されます。

センターにおける横糸研究の最初の成果は、平成14年度に「1,3-ブタジエン詳細リスク評価書」として公開されました。その後、詳細リスク評価書が策定された物質は10物質を越え、平成16年からは、丸善株式会社から詳細リスク評価書シリーズとして刊行されています。

 

 

このページのトップに戻る
アクセス | リンク | お問合せ | サイトマップ | ご利用条件 | 個人情報保護
Copyright(C) 2005 - 2006 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST). All rights reserved.