概要
放射能標準の研究
日本では、原子力、農業などさまざまな産業で放射性物質を使っており、その管理が、法令や作業員の安全のために求められています。医療の分野でも放射性物質は、診断やがん治療などで多く利用されています。放射性物質を構成する放射性核種が1秒あたりに崩壊する数である放射能(単位:Bq(ベクレル))の測定技術に関する研究を行っています。放射性核種は、様々な種類があり、崩壊してガンマ線、β線、α線など発生するものがあり、どのような種類の粒子が発生するかによって、測定手法は大きく変わります。また、崩壊して元の原子核の数が半分になる時間である半減期についても、1秒以下のきわめて短いものから1000万年を超えるとても長いものまであります。半減期の長さによっても測定方法は大きく変わってきます。超伝導転移端センサーによる放射能測定など新しい試みも行っています。
中性子標準の研究
中性子は、原子力発電や物質の分析などで利用されており、近年ではがん治療にも利用される放射線の一つです。中性子は、電気的性質を持たない特性から、透過力が高く、測定も容易ではありません。また、中性子のエネルギーによっても物質との反応の特性が変化します。これらのことを踏まえて、熱中性子からGeV領域までの中性子フルエンス、中性子スペクトルの測定技術の研究を行っています。また、RI中性子源の1秒あたりに放出する中性子数である中性子放出率の測定技術の開発も行っています。当グループでは、中性子生成のために、4MVペレトロン加速器と300kVコッククロフトウォルトン加速器を所有しており、中性子発生技術も研究対象としています。

