自動車排ガスの低公害化による大気環境改善が喫緊の課題となっています。このため、2003年には新短期規制が、また2005年には新長期規制が前倒しされた格好で導入されることとなっています。このように、自動車排ガス規制に関しては、当初の想定よりは大幅に強化される方向ですし、今後も引き続き大幅な規制の強化が志向されることは必至の情勢と考えらます。従って、今後の更なる規制の強化に対応するためには、排ガス性能が飛躍的に優れた革新的なディーゼルシステムの研究開発を早急に行っていく必要があります。
独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)では、このような状況に対応するため、本年4月に財団法人日本自動車研究所(JARI)と共同で「環境調和型ディーゼルシステム連携研究体」を構成したところです。この連携研究体では、今年の3月末に竣工したばかりの「環境調和型ディーゼルシステム共同研究センター」の設備を活用して、新世代の触媒開発等の基盤技術開発から、それらの基盤技術をベースに開発される超クリーンな大型ディーゼルエンジン及び大型ディーゼル車の排出ガス性能の総合的評価まで、幅広い研究開発を行います。
|
ディーゼル自動車排出ガスの超クリーン化に関する先進基盤技術研究、実用性評価技術研究を実施。
ディーゼル排出ガス環境対応技術を確立する。
|
 |
|