ナノ材料研究部門のイベント・講演会が決まりましたら随時お知らせいたします。
2024年11月度 ナノ材料研究部門講演会
- 2024年11月22日(金)15:00-17:15
開催日時
- 産総研つくば中央5-2 第3会議室(5-2-6601)+TEAMS(ハイブリッド)
開催場所
- ナノ材料はアカデミアでの開発・実証を経て、社会実装に向けた取り組みが進んでいますが、
その過程では研究の世界の常識だけでは計れない様々な障壁が顕在化してきます。
日本発のナノ材料であるCNTは、現在EUで安全性に絡めた規制の動きを受けており、
企業や業界団体が科学的に正当な評価を求めて活動をしています。
本講演会ではその最前線に立たれている日本ゼオン(株)の上野様、阿多様に
ご講演をお願いしました。
CNTに限らず、日本のナノ材料開発・社会実装が直面する現状と、それを打破するために何が必要か、ということを議論する機会になればと思います。
多数の方のご参加をお待ちします。
講演会趣旨
- 15:00-15:05 開会あいさつ ナノ材料研究部門 研究部門長 清水 禎樹
- 15:05-15:10 趣旨説明 ナノ材料研究部門 副研究部門長 依田 智
- 15:10-15:55 講演1 日本ゼオン株式会社 上野 光保 様
- 「カーボンナノチューブ(CNT)の実用化と欧州における多層CNTのCLP規則修正案への対応活動」
- 15:55-16:05 ✿✿✿休憩✿✿✿
- 16:05-16:50 講演2 日本ゼオン株式会社 阿多 誠文 様
「CNTの欧州規制の現状と今後の研究開発への波及」
- 16:50-17:10 総合討論
- 17:10-17:15 閉会あいさつ ナノ材料研究部門 副研究部門長 平塚 淳典
プログラム
- 日本ゼオン株式会社 上野 光保 様 ------------------
- 「カーボンナノチューブ(CNT)の実用化と欧州における多層CNTのCLP規則修正案への対応活動」日本発のナノ材料であるCNTは、日本ゼオン様を中心に社会実装及び国際市場への展開が進められてきましたが、2019年4月より、EU域内における化学品の分類、表示、包装に関する規則
(CLP規則)を適用する動きが出てきました。
この経緯と規制に対する日本側のアクションについてお話いただきます。 - 日本ゼオン株式会社 阿多 誠文 様 ------------------
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「CNTの欧州規制の現状と今後の研究開発への波及」
一定の幾何学的領域に含まれる多層CNTや気相法カーボンナノファイバー(VGCF)及びその混合物は、欧州の化学品の分類、表示、包装に関する規則(CLP規則)に基づき、発がん性区分1B(Carc. 1B)としての表示義務の対象となり、2026年から施行されることになりました。
これが欧州REACH規則に反映されると、高懸念物質として認可対象になり、市場を大きく失うことに繋がります。さらに他の規制枠組みにこの基本解釈が広げられることになり、ナノ材料の研究開発投資に大きな影響を与えることが懸念されています。
そのような現状に対して、ナノテクノロジーやナノ材料の研究開発機関として、産総研に何を期待するか、という観点からお話いただきます。
講演概要
- 産総研IDをお持ちの常勤職員、契約職員等。
参加資格
参加ご希望の方は、下記Formsよりお申し込みください。
2024年11月度 ナノ材料研究部門講演会
申込方法
無料
別途懇親会を開催予定です。参加ご希望の方はご連絡ください。