ご挨拶

那須塩原市は、「2050 Sustainable Vision 那須塩原~環境戦略実行宣言~」の実現に向け、ただ自然を守るだけでなく、急速に失われつつある生物多様性を回復、又は創出させる「ネイチャーポジティブ」なまちづくりを進めています。 ここ「那須野が原」の豊かな生物多様性を未来につなぐため、市内外の企業、NPO、教育機関、研究機関、個人、自治体などをはじめ様々な関係者の皆様にこの枠組みを御活用いただき、参加者相互の連携や様々なアプローチにより、ともに「ネイチャーポジティブ」を実現させていきたいと考えています。 また、ネイチャーポジティブと同時に、カーボンニュートラルやサーキュラ―エコノミーの分野も統合的に進めており、これまで単独ではできなかったことも、様々な分野の皆様が知恵や資源を出し合い、連携することで、実現可能になるかもしれません。 少しでも多くの皆様に御参加いただき、連携の輪を広げていければ幸いです。
那須塩原市長 渡辺美知太郎

国立環境研究所 気候変動適応センターは、他の研究機関と連携し、那須野が原における水循環を通じた自然生態系・農業・企業活動・市民生活・水害などの複数分野への気候変動影響を評価し、最適な適応戦略の開発に取り組みたいと考えています。この研究を通じて、那須野が原における様々な関係者と連携したネイチャーポジティブの推進、ひいては地域の持続可能な発展に貢献したいと考えています。 ネイチャーポジティブや気候変動適応の実践に向けては、科学的な知見や情報があるだけでは不十分であり、様々な立場の関係者の方々がお互いの考えを理解し、それぞれの立場や利害を乗り越えて地域の最適解について議論しながら、連携・協働する場が必要です。 「ネイチャーポジティブ那須野が原アライアンス」が、ぜひそのような場として機能することを目指して、微力ではありますが事務局としてサポートさせていただければ幸いです。
国立環境研究所 気候変動適応センター チーフコーディネーター 阿久津 正浩

産業技術総合研究所は、2025年4月、ネイチャーポジティブ技術実装研究センターを設立し、生物多様性・自然資本への影響を把握する技術や、生態系保全・回復やモニタリングに資する技術、生物多様性・自然資本に係るデータ基盤整備などを産総研の技術シーズを組み合わせて提供、ネイチャーポジティブへの取り組みを科学的・技術的に支援しております。
この度は御縁がありまして、「ネイチャーポジティブ那須野が原アライアンス」に事務局として参画をさせて頂きました。那須野が原は、とても自然豊かな地域ですが、私達は知らないことだらけです。地域の人達に色々教えていただきながら、事務局としてサポートさせていただければ幸いです。
産業技術総合研究所 ネイチャーポジティブ技術実装研究センター 副センター長 保高徹生