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5.4. 幾何パラメータ |
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幾何特性に関するパラメータとしては、地図投影、楕円体、画素サイズ、リサンプリングがある。これらのパラメータの主要な性質を以下に示す。
- 地図投影
- 地図投影としてはUTM (Universal Transverse Mercator), LCC (Lambert Comformal Conic), PS (Polar Stereographic),
SOM (Space Oblique Mercator), 等緯経度のみに限定される。
- 地図方向はパス方向型に限定される。
- UTMについては、縮尺率は0.9996の2標準経線法が採用される。
- LCCについては、円錐の位置と角度を定義するために、緯度53度と67度の2標準緯線を採用する。
- PSについては、平面の位置として緯度70度を採用する。
- SOMについては、公称軌道パスラインを投影面に接する場所として用いる。
- デフォルト地図投影として緯度に関係なくUTMを採用する。
- 楕円体
地球楕円体としてWGS-84のみを用いる。従って、緯度、経度で表された観測地点は
WGS-84楕円体と視線ベクトルの延長線の交点であることに留意する必要がある。
これは、Figure 5-6示したように、WGS-84楕円体と実際の地表との差によって生じる倒れ込み誤差が緯度と経度の値に含まれていることを意味する。
Figure 5-6 地形歪み(倒れ込み)誤差
- 画素サイズ
- 画素サイズはセンサのポインティング、軌道ドリフトのようなデータ取得条件に依存させず、
各地図投影上の緯度と経度のみに依存させることを基本方針 とする。
- 公称画素サイズはVNIR 15 m, SWIR 30 m, TIR 90 mである。
- 地図投影された画素サイズは標準線に沿ったところで公称サイズに合致する。
- リサンプリング法
- 最近隣法(NN)、バイリニア法(BL)、キュービックコンボリューション法(CC)のみが利用可能なリサンプリング法である。
- デフォルトリサンプリング法はキュービックコンボリューション法を採用する。
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