|
|
|
2.4. 幾何補正の仕組み |
|
概要:
幾何補正は、3つの段階からなっている。第1段階は、レベル1処理とは切り離したオフライン処理で
検出素子の視線ベクトルとポインティング軸情報を求めることである。
これらのパラメータはセンサの安定度に依存して長期間有効であり、幾何補正データベースファイルとして格納される。
第2段階は、観測している画素の位置を幾何データベースファイルに含まれる幾何パラメータと
センサ並びに衛星から供給される技術情報に基づいて、レベル1処理中にオンライン処理で求めることである。
この処理は「システム幾何補正」といわれる。
第3段階は、画像合わせ技術によりバンド間レジストレーション精度を向上させるオンライン処理である。
これは二つの部分からなっている。一つはSWIR視差誤差補正であり、もう一つは望遠鏡間レジストレーションである。
幾何補正データベースの作成:
幾何補正データベースファイルは検出素子の視線ベクトル、ポインティング軸ベクトル、
エンコーダ値から角度への変換係数を含んでいる。
検出素子の視線ベクトルとポインティング軸ベクトルは衛星の航法基準(NBR)に対しての値である。
打ち上げ前の地上測定期間中のコリメータによる測定とセンサの衛星の取り付け情報により求められる。
これらの幾何パラメータは、打ち上げ後の地表参照点(GCP)との比較やバンド間レジストレーションのための画像合わせ技術、
いわゆる幾何検証活動の結果を反映させて更新される。
|
|
|
|
|