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2.2. 初期処理 |
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パケット分解:
各グループのデータはセンサのソースデータを再現するために、第1ヘッダー内のシーケンスカウンター、
フラッグ、第2ヘッダー内の時刻タグを用いて並べ替えられる。Figure 2-2に示すように、
センサソースデータにおいてはスペクトルバンド情報はBIP(Band Interleaved by Pixel)形式で配置されている。
センサ補助データと衛星付属データは各走査ラインに対応する画像データ毎に添付されている。
Figure 2-2 センサソースデータ形式
データの構成変更:
センサのソースデータは各スペクトルバンド毎に分離するBSQ(Band Sequential)形式に構成変更され、
VNIRグループ、SWIRグループ、TIRグループに分けられる。各グループデータは各スペクトルバンドに対応する画像データ、
センサ補助データ、衛星付属データから構成される。TIRグループのみは、各観測に先立って行われる短周期校正データが含まれる。
各グループデータの処理を独立して実行できるように、付属情報は全てのグループに含ませてある。
この段階では画像データはまだシーン毎に分けられず、連続した観測単位毎のストリップ状になっている。
このデータセットはレベル0Aデータセットと定義され、処理段階でのみ存在する暫定プロダクトである。
スタガー配列の補償:
SWIRとTIR画像に対してはスタガー配列の補償をして同じスペクトルバンドの同一ライン状の画素は総て一列に並ぶようにする。
これはレベル0画像の画素番地に変更を加えることによって実現される。
この補償の主たる目的は、より現実的な画像を初期の段階で得ることとレベル1A処理で行われる画像合わせ処理を
できるだけ簡単化するためである。
SWIRサブシステムは軌道直交方向の各走査毎に一ラインのデータを電子的に同時に取得する方式を採用している。
検出素子の配列は奇数と偶数番号の素子がFigure 2-3(a)に示すようにスタガー状に配列されている。
画素番号の変更は奇数と偶数素子の中心位置の差を補償することによって行われる。
具体的には±1だけ軌道平行方向の番号を変更すれば可成り良い近似で補償できる。
TIR画像は各スペクトルバンド10素子、合計50素子の検出素子による機械走査で得られる。
各バンドの10個の素子はFigure 2-3(b)に示すように奇数と偶数の間に軌道直交方向に差があり、
これを補償する必要がある。具体的には±4だけ軌道直交方向の番号を変更すれば良い近似で補償できる。
Figure 2-3 スタガー配列されたSWIRとTIR検出素子の配列変更
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