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ユーザーズガイド

7.2. 観測シナリオ


ASTERはサイエンスチームメンバー、共同研究者を含む事前に登録されたユーザもしくは機関からの観測要求を受け付ける。 観測要求はユーザの種類、取得目的等により、以下のカテゴリが準備されている。


1) DAR (Data Acquisition Request) 
 ローカルエリアのデータ取得を対象としたものであり、ASTERサイエンスチームメンバー、 共同研究者等のASTER GDSへ登録された研究者より、観測要求が出されるものである。

2) STAR (Science Team Acquisition Request)
 ASTERサイエンスチームにより承認された上で出されるものであり、ローカルエリアの観測の他、広範囲な地域のデータ取得、時系列データの取得等を目的とする観測要求である。ローカルエリアの観測の他、特定地域の広範囲なデータ取得、時系列データの取得等を目的としており、ASTERプロジェクトとして重要度の高い地域の観測を行う。なお、ASTERサイエンスプロジェクトの詳細については、ASTERサイエンスホームページを参照のこと。  なお、STARは以下の3種類のサブカテゴリーに分類される。

i) Local STAR
 主に、ASTERデータの検証・校正を目的として利用される、データ取得要求である。 また、火山噴火等の自然災害発生時の緊急観測においても、Local STARによりデータ取得要求が提出される。

ii) Regional STAR
ASTERサイエンスプロジェクトとして実施される、広域観測および時系列観測の対象地域に対して提出されるデータ取得要求である。 各データ取得地域には研究テーマがあり、日米のASTERサイエンスチームメンバーにより研究が実施される。

iii) Global STAR
ASTERプロジェクトでは、良好な観測条件(太陽高度、被雲率、ゲイン設定等)の全球陸域データをミッション運用期間中に 最低1回取得することを目標としており、そのためのデータ取得要求である。 このデータ取得要求では、観測の重要度に応じて3レベルの優先度が設定されており、優先度に従った観測が行われている。


Fig 7-1 Global STARの優先度マップ (赤:高、緑:中、青:低)


3) ETR (Engineering Team Request)
 ASTER機器管理のためのエンジニアリングデータ取得を目的とする観測要求である。 なお、ETRはセンサ機器管理者のみから提出されるものであり、研究ユーザから提出されることはない。



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