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ユーザーズガイド

7.1. 観測モード


 ASTERの運用モードとしては、Table 7-1に示すものが定義されている。 昼間は全てのバンドによりデータ取得を行うフルモード、夜間はTIRのみを運用するTIRモードが基本となる。 この他に、昼間にはVNIRのみを用いるVNIRモードと、VNIRのうちの直下視バンド3Nと後方視バンド3Bのみを用いる 立体視モード及びTIR単独モードがある。 また、夜間にSWIRとTIRにより、活火山の溶岩などの高温域観測を行うモードが設定されている。

Table 7-1 ASTERの観測モード

 Mission ModeSub-SystemData Rate
VNIRSWIRTIR
DayFull Mode***89.2 Mbps
VNIR Mode*  62.038 Mbps
TIR Mode  *4.109 Mbps
Stereo Mode*  31.019 Mbps
NightTIR Mode  *4.109 Mbps
SWIR+TIR Mode **27.162 Mbps
注) Full ModeおよびVNIR Modeにおいても3Nと3Bのデータは取得されるが、精度は保証されない。

 ASTERは高い空間分解能をもつイメージャであるためデータレートが非常に大きく、ピークデータレートは89.2Mbpsに達する。 しかしながら、衛星よりASTERに割り当てられている平均データレートの最大値は 連続した軌道2周回平均で8.3Mbpsであることから、1周回あたりの最大センサ運用時間は、 昼間(フルモード運用時)および夜間(TIRモード運用時)でそれぞれ8分間となる。 フルモード運用時に取得される昼間データは、1日あたり最大で約780シーン(1シーンは60km×60km)である。



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