第５報　緊急調査報告

六日町盆地西縁断層沿いの変状追加調査　（調査担当：伏島・丸山・松浦）

　前回の調査（第3報）によって発見された地表変形の北方と南方で，追加調査をおこなった．その結果，地表変形がさらに延長する事が明らかとなった．北方での調査は，旧小出町青島集落から旧堀之内町下倉集落までの平野の西縁に沿っておこない，JR小出駅周辺で，道路や水路の短縮変形（写真1）を500 mにわたって断続的に確認した．南方への調査は，平野の西縁に沿って青島集落からJR八色駅付近までおこなった．その結果青島集落で道路の短縮変形がさらに断続することを確認し，集落南端の水田で，その干上がり方の違いから，西側上がりのわずかな撓曲変形（写真2）が推定された．前回の調査結果（第3報）とあわせて，青島集落に現れた地表変形が長さ1kmに及ぶ事を確認できた．
　今回の調査範囲のさらに北方と南方で調査を継続する予定であり，それによって地表変形の成因をはじめとする詳細を明らかにしていきたい．