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(2023/11/17新設)

伊豆大島火山自然電位モニタリング

経年変化

観測は2006年より始められ、当初は測点11~20のみでしたが、2019年に測点1~10が加えられ現在の体制になっています。 ここでは、現在までの各測点における自然電位(Self-potential)の経年変化を示します(図6a~t)。各測点にて、上段は全期間の、下段は2022年からの変化を示します。 両図ともに2006年から比較的安定してデータの取得できている17の測点を基準にし、各測点との電位差を表しています。 データは表示されていない期間は、雷等の被害により測定が中断されています。
   予備的な数値シミュレーションによると、地下の脱ガス活動が活発化し、1986年噴火時の最盛期と同量程度の火山ガスが海水準付近で上昇を開始した場合、 火口近傍の測点(11や12)では、火山ガスが地表へ到達する前に電位変動が生じると予想されますが、火山活動に伴う詳細な変動予測は数値シミュレーションの項で考察する予定です。 下の図に示されるように、全測点で年周変動を示すことがわかります。 この年周変動は、降雨に伴う変動から類推して、季節の推移に伴い地中の水分量が変化することによって現れていると考えられます(Matsushima et al.,2017)。 各経年変化に直線を当てはめてみました(赤線)。測点19や20では経年的に低下するトレンドが認められますが、これについても数値シミュレーションの項で考察する予定です。 その他では火山活動に起因するような顕著なトレンドは認められていません。

下記の測点名をクリックすると測定結果へジャンプします。

1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10 11, 12, 13, 14, 15 16, 17, 18, 19, 20

図6-a 観測点01の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-b 観測点02の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-c 観測点03の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-d 観測点04の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-e 観測点05の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-f 観測点06の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-g 観測点07の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-h 観測点08の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-i 観測点09の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-j 観測点10の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-k 観測点11の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-l 観測点12の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-m 観測点13の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-n 観測点14の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-o 観測点15の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-p 観測点16の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-q 観測点17の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-r 観測点18の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-s 観測点19の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

図6-t 観測点20の経時変化。上段:2006年から現在まで、下段:2022年から現在

参考文献

Matsushima N, Nishi Y, Onizawa S, Takakura S, Hase H, Ishido T (2017) Self-potential characteristics of the dormant period of Izu-Oshima volcano. Bull Volcanol 79:86.

連絡先

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門

〒305-8567 茨城県つくば市東1-1-1 中央事業所7群
電話:029-861-3691(代表) FAX:029-861-3803
Eメール:ievg-webmaster-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)

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