当研究室では、高温型の燃料電池である、固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cells, SOFC)の材料研究、および開発に必要な評価技術を研究しています。
SOFCを実用化するためには、高効率を達成することはもちろん、長時間運転や頻繁な起動・停止に耐える信頼性、各種炭化水素燃料の適用に対する耐久性も必要です。そのために、当グループでは
1) 運転時に生じる材料の劣化メカニズムの解明・予測、防止法の検討、
2) 電極反応、関連化学反応機構の解明と発電性能の向上、
3) SOFC研究開発に必要な材料の情報の整理・提供
に関して研究を進めています。特に耐久性・信頼性向上、劣化機構解明に関する研究においては、スタックメーカー数社及び大学等研究機関と強い連携を保ち、主要研究機構としての役割を果たしながら研究開発を進めています。
グループが再編により、新たに産総研に発足したゼロエミッション国際共同研究センター(GZR)に一部の研究者が移動、また放射光を利用した材料評価を得意とするメンバーが新たに加わりました。