泥炭の粒状化と及びエネルギー転換技術に関する研究
-第5章 泥炭のガス化およびガスエンジン発電-
細田英雄/ 田崎米四郎/ 本間専治/ 弓山翠/ 武田詔平/ 富田稔/ 千葉繁生/ 北野邦尋/ 鈴木智
1990年2月 北海道工業開発試験所報告 49,18-24
泥炭の利用方法の一つとしてガス化がある。
これまでの泥炭のガス化法としては,移動層型のガス発生炉による方法あるいは高温,高圧下での流動層による方法などがある。
いずれもガス化剤として水蒸気を用いている。
筆者らは,これまでに泥炭と処理の困難な動植物廃油とを所定の割合で混合した試料(POM)を用いて,内径0.108mφの流動層装置によるガス化実験(常圧,ガス化剤として空気または一部酸素を使用)について報告した。
本報ではそれをスケールアップした中間規模装置でのガス化特性,および得られた低カロリーガスを燃料とする,ガスエンジン発電機の運転状況について報告する。