スノースパイクタイヤの低公害化技術に関する研究
-第VI章 雪氷路タイヤ用室内試験機の試作と性能特性-
広木栄三/ 窪田大/ 鈴木良和
1989年1月 北海道工業開発試験所報告 48,60-72
雪氷路タイヤの制動・駆動力等の性能は,雪氷路面の状態によって大きく異なるため,スパイクタイヤおよびスタッドレスタイヤ等の性能比較試験を行う場合は,種々の路面状態で,同一条件を設定して試験する方法がよい。
しかし,一般には試験車を使い野外テストコースで行っている。
本室内試験装置は,温度及び路面状態の設定が容易であり,野外実験ではないので通年試験ができ,試験費用も安いなどのメリットがある。
一方,走行路面がドラム内面であるため,曲率走行面で道路のような平面ではない欠点はあるが,タイヤの性能を比較する場合,評価に及ぼす試験機の諸特性について検討したので報告する。