スノースパイクタイヤの低公害化技術に関する研究
-第IV章 形状記憶合金のスパイクタイヤへの応用-
広木栄三/ 窪田大/ 鈴木良和/ 後藤藤太郎
1989年1月 北海道工業開発試験所報告 48,37-44
自動車が舗装路面を走行するとき,スパイクタイヤのタイヤ及びスパイクピンに熱が発生し温度が上昇する。
一方,氷雪路面走行では,氷雪の冷却作用でタイヤ及びスパイクピンの温度は下降する。
この温度差で変形するニッケル-チタン系形状記憶合金を用いて氷雪路面を走行する時にスパイクピンの突出寸法及び突出力が大きく,露出舗装路面を走行する時に小さくなるようなスパイクピンを試作し,バイヤススパイクタイヤに埋め込み道路上で1万km走行させた。
その結果について報告する。