媒体流動層による食品の凍結

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弓山翆
1988年3月 北海道工業開発試験所報告 46,6-17

 食品の流動化及び冷風から食品への冷熱の移動が,冷風のみによって行われる直接流動層凍結法(Direct Fluidized Bed Freezing,D.F.B.F.)では,グリーンピース程度の大きさの食品を流動させるのに数m/sの冷風の流速が必要であり,動力消費量も大きくなる。
 そこで,食品の流動化及び熱移動の仲介物質として,粒径200〜1000μmの小さな粒子を流動させた中へ,食品を挿入して凍結する媒体流動層凍結法(Intermediate Fluidized Bed Freezing,I.F.B.F)が考えられる。 この方法については,フランスで研究されているが,粒子の付着などについて検討している報告は見られない。 日本でも,粒径7mmφのポリスチレン球を流動化粒子として100×100×10mmの魚片を凍結した報告があるが,バラ凍結に関するものではない。
 また、媒体流動層,直接流動層及び冷凍庫の伝熱特性を比較するためには,それぞれの凍結法における試料の熱伝達率が必要であるが,常温や低温状態で測定した報文は少ない。
 本報告では,先ず,流動化粒子の流動化性を検討した結果と,黄銅球の冷却実験により熱伝達率を求め,各冷凍法の伝熱特性を比較,検討した結果から食品の流動層凍結の実験条件を設定した。 次に,媒体流動層凍結法により食品の凍結を試み,その凍結速度と品質,流動化粒子の付着,解凍食品の重量減少割合,氷結晶の顕徴鏡写真による品質の評価などについて,直接流動層凍結法および冷凍庫凍結法と比較検討した結果について報告する。