地圏環境リスク研究グループ
地圏環境リスク研究グループ
■地圏環境リスク評価システム
GERAS-3 廃棄物バージョンの公開 (2010/12/3)
地圏環境リスク研究グループ(駒井 武研究グループ長・坂本靖英研究員)は、有害物質を含む廃棄物の堆積場や埋立処分地における土壌・地下水・地表水汚染による環境リスクを時間的・空間的に評価できる「地圏環境リスク評価システム(GERAS:Geo-environmental Risk Assessment System)の廃棄物バージョン「GERAS-3waste」を完成させ、2010年12月3日に公開しました。
GERAS-3wasteは、重金属や有害物質を含有する廃棄物の環境リスク管理を企業や自治体が自主的に行う場合、規制対象物質のリスク評価、リスクの時間・空間的な分布を可視化できるなど、次世代型のリスク管理ツールとしての活用が期待されます。特に、近年大きな問題となっているブラウン管ガラス(CRTガラス)の環境リスク評価を実施するために必要な種々のデータベースを提供します。
なお、GERAS-3wasteは、2010年12月7日に秋葉原コンベンションセンターで開催される当研究部門の成果発表会に出展し、詳しい説明を行います。
(研究開発のポイント)
今回開発したGERAS-3wasteは、これまでのGERAS-3と比べて以下のような特長をもっています。
・汚染源の評価に関して、地表の廃棄物ヤードや埋立処分地からの有害物質の流出や溶出の特性を反映できるようにしました。
・CRTガラス廃棄物のモデル化が可能となり、それらの物性値や化学的な特性をデータベースとして整備しました。
・重金属の単一物質だけではなく、ガラス廃棄物を構成する代表的な物質毎のリスク評価が可能になりました。
埋立処理されたガラス廃棄物の土壌中分布
表層土壌におけるガラス廃棄物中の鉛成分の溶出・流動挙動
帯水層における溶出鉛成分の80年後の濃度分布とリスクの判定結果
(配布方法)
下記のアドレスにご一報下さい。シリアル番号付きのCD-ROMをお送りいたします。
ご連絡の際には氏名、所属、連絡先(住所、電話、ファックス、メール)、利用目的を明記してください。
すでに旧バージョンを入手の方は、お手元のシリアル番号もお知らせ下さい。
個人情報保護法に基づいて、これらの情報は本目的以外では使用いたしません。
なお、 電話によるお問い合わせは対応できかねます 。
・電子メールの場合:
題名に、GERAS配布希望と明記して下さい。またGERAS-3、GERAS-3(廃棄物版)、 GERAS-3(英語版) と GERAS(ver1.2) の区別も明記して下さい。
・郵送、ファックスの場合
〒305-8567 つくば市東1-1-1
産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門
地圏環境リスク研究グループ内 GERASシステム担当
Fax: 029-861-8773
Last modified: 2010.12.3