ミュオグラフィ
宇宙から飛来する陽子などの一次宇宙線が、大気中の酸素や窒素分子と衝突することで、ミュオンと呼ばれる素粒子が生成されます。ミュオンは地上にも到達し、手のひらほどの面積に毎秒一つ降り注いでいます。
ミュオンは数キロメートル規模の巨大構造物を透過する高い透過力を持ちますが、通過物の密度長(平均密度と通過距離の積)が大きくなるほど、通過するミュオンの数は減少します。ミュオグラフィはこの性質を利用し、火山やピラミッドなどの巨大構造物の内部構造を非破壊で可視化する技術です。検出器の高性能化や小型化が進み、資源探査や防災、インフラ監視など幅広い分野で活用されています。