低炭素社会へ向けた取り組み Zero-Emissionに向けた技術開発( NESTI2050概要 )までの架け橋として、二酸化炭素排出が少ない天然ガス資源の利用促進に向け、メタンハイドレートの資源開発(参加コンソーシアム: MH21-S )への参画およびガスハイドレートの機能を活用したCO2削減技術開発を行っています。 新たな天然ガス資源として期待されているメタンハイドレート資源開発において、天然ガス生産挙動の定量的解析のための貯留層モデルに資する天然コア特性分析や、メタンハイドレート貯留層からの高い天然ガス生産性と回収率を確保するための生産増進法の研究開発・生産挙動解析シミュレータMH21-HYDRESによる生産性評価を行っています。また、CO2の削減を目的とし、CO2を海底堆積層にCO2ハイドレートとして固定化するハイドレートCCSについても、ハイドレートによるガス分離含めて検討を行っています。 ガスハイドレートの機能を工業的に活用するための物性研究も継続的に実施しています。
現在、以下公募中です 「メタンハイドレート資源開発技術の研究開発(プロジェクト型通年募集)」「メタンハイドレート貯留層へのCO2貯留技術開発(プロジェクト型通年募集)」に関する研究職員公募 プロジェクト型任期付き研究員 ENEENV-102, ENEENV-103 産総研第1号契約職員(ポスドク)も募集中です。研究テーマ:ガスハイドレートなどの包接化合物に関する研究 公募No : 2025-epri_0002
論文(2025/10) CO2ハイドレートによるCO2輸送に関連したCO2ハイドレートの保存性を高める新しい知見に関する論文がアクセプトされました。論文:CO2ハイドレートの保存性に関する論文(Energy&Fuels)
論文(2025/6) 東京大学今野研から天然ガスハイドレート堆積層中のハイドレートの存在形態と水理特性の関係性について2次元モデルで議論した論文がGas Science and Engineering(旧Journal of Natural Gas Science and Engineering)にアクセプトされました。 論文:ハイドレートの存在形態と水理特性の関係性に関する論文(Gas. Sci. Eng.)
論文(2025/3) CO2を地中でガスハイドレートとして固定化するための事前検討として、様々な機関と各研究テーマを実施していますが、北海道大学内田研からハイドレート生成とマイクロバブルの関係についてと北見工業大学木田研からはCO2ハイドレートの自己保存性と不純物の関係についての論文が出ました。 論文1: ハイドレート生成とマイクロバブルに関する論文(Energy&Fuels) 論文2: CO2ハイドレートの自己保存と不純物の効果に関する論文(Energy&Fuels)
メタンハイドレート生産技術グループは産総研北海道センターを拠点に、4名の常勤研究員、2名の招へい研究員、6名の技術系スタッフの計12名、およびつくばのメタンハイドレート開発システムグループと協働で、ハイドレートによる低炭素社会実現にむけ研究活動をしています。
独自装置を用いた天然メタンハイドレート堆積物の特性(水理・力学)の評価や、X線回折装置・Raman・固体NMR分光装置による結晶学的解析、SEM・X線CT装置による微小空間の観察、ガスクロマトグラフ装置・水同位体分析装置などによる化学的分析、高圧DSCによる熱特性分析を通じ、天然メタンハイドレート資源開発に資する研究およびガスハイドレートの機能活用研究を推進しています。
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