会長あいさつ
日本では2050年のカーボンニュートラル実現を目指して、「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」のもと温暖化への対応を日本の成長の機会と捉え、研究開発や制度設計が進められています。
カーボンニュートラルの実現は新たなビジネスを生み出すチャンスです。しかしながら、化学・素材産業において個別企業の取組だけではその実現は困難です。加えてCO2の分離回収と資源化・固定化(CCUS)技術を実現するには、排ガスなどからCO2を分離回収する技術、分離回収されたCO2を化学品・燃料などに変換する資源化技術や地下貯留・鉱物化などの固定化技術を組み合わせることが必要です。
このような背景のもと、個別企業が持つ技術の進化と新たなサプライチェーンの実現や企業間連携を生み出す機会を提供するため、産総研材料・化学領域は2021年9月に「CO2分離回収・資源化コンソーシアム」を設立いたしました。
当コンソーシアムは、情報交換と企業間連携を生み出す場となり、企業・大学・公的研究機関など会員の英知を結集することにより、カーボンニュートラルの早期実現に貢献します。皆様のご協力のほど、よろしくお願いいたします。
CO2分離回収・資源化コンソーシアム
会長 濱川 聡
コンソーシアムの活動
本コンソーシアムは次の活動を通して、カーボンニュートラルの早期実現に貢献します。
- 1. CO2分離回収・資源化および固定化技術に関する講演会の開催
- 2. CO2分離回収・資源化および固定化技術に関する情報収集と提供
- 3. CO2分離回収・資源化および固定化技術に関する技術相談
- 4. CO2分離回収・資源化および固定化技術に関する会員間の情報交換とマッチングの場を提供
- 5. CO2分離回収・資源化技術に関する共同研究立案・研究プロジェクト提案に向けたワーキンググループ開催
- 6. 材料評価設備などの見学会の開催
組織図と運営会則
CO2分離回収・資源化コンソーシアムの組織体制、運営会則は以下の通りです。