ゴムの劣化層が材料強度に及ぼす影響の解明

事例No.

OK-0027

概要

次亜塩素酸がエチレンプロピレンゴム(EPDM)表面に形成する劣化層と強度の関係を明らかにする。

お困りごと・要望

劣化による材料強度の変化を知りたい。塩素劣化のメカニズムを知りたい。

事例提供機関

サンプル

カーボンブラックを配合したEPDMのパーオキサイド架橋物を、弱酸性の次亜塩素酸ナトリウム水溶液に浸漬したサンプル。

分析方法

劣化したサンプルの引張試験を行い、電子プローブマイクロアナライザ(EPMA)でサンプル表面の劣化層の厚さを測定して、材料の強度と劣化層厚さの関係を明らかにする。

分析結果

・劣化層の厚さが増大するとともに、材料の強度は低下。劣化層の厚さと物理的な切り欠きは等価であることを明らかにした。
・表面の形態にはSEMレベルでも変化はなく、形態変化は強度劣化の指標とならないことを明らかにした。

関連装置

コメント

参照:「OK-0025: ゴムの内部への遊離有効塩素の浸透性の評価」、「OK-0026: ゴムの塩素劣化現象の形態観察」、「OK-0028: パルス法NMRによる硬化劣化層の検出」、「OK-0029: プラスチックへの遊離有効塩素の浸透性の評価」 」、「OK-0030: 次亜塩素酸が形成する劣化層の厚さの予測」、「OK-0031強度劣化を予測するための力学試験」

適用可能な材料

ゴム一般