ゴムの塩素劣化現象の形態観察

事例No.

OK-0026

概要

次亜塩素酸によるエチレンプロピレンゴム(EPDM)の劣化の形態を観察する。

お困りごと・要望

塩素劣化のメカニズムを知りたい。異物混入の原因となる形態変化を知りたい。

事例提供機関

サンプル

カーボンブラックを配合したEPDMのパーオキサイド架橋物を、弱酸性の次亜塩素酸ナトリウム水溶液に浸漬したサンプル。

分析方法

サンプルの表面を電共焦点レーザー顕微鏡(CLSM)、走査型電子顕微鏡(SEM)で観察する。

分析結果

表面の膨れ、割れ、多孔化が観察された。典型的な劣化現象である黒粉の再現も確認された。

関連装置

コメント

CLSMは広い視野で観察できるため、劣化の全体像の把握に有効。表面粗さや段差の計測の可能。
参照:「OK-0025: ゴムの内部への遊離有効塩素の浸透性の評価」、「OK-0027: ゴムの劣化層が材料強度に及ぼす影響の解明」、「OK-0028: パルス法NMRによる硬化劣化層の検出」、「OK-0029: プラスチックへの遊離有効塩素の浸透性の評価」 」、「OK-0030: 次亜塩素酸が形成する劣化層の厚さの予測」、「OK-0031強度劣化を予測するための力学試験」

適用可能な材料

ゴム一般