X線回折によるゴムの伸長結晶の評価

事例No.

OK-0020

概要

伸長下で加硫イソプレンゴム(IR)のX線回折測定を行い、伸長結晶を評価する。

お困りごと・要望

大変形下におけるゴムの状態を知りたい。伸長結晶化するゴムの量を知りたい。

事例提供機関

サンプル

イソプレンゴム(IR)加硫物。

分析方法

短冊状試験片を伸長し、二次元検出器を用いてX線回折測定を行う。回折強度を積分して測定時間で除してCPSに変換する。

分析結果

・(120)面、(200)面からの回折の強度はいずれも伸長比が300%を超えると増大した。
・伸長時と収縮時でヒステリシスが見られた。

関連装置

Bruker AXS、 D8-Discover with GADDS5

コメント

結晶の配向についても評価が可能。

事例「OK-0019: パルス法NMRによるゴムの伸長結晶の定量」も参照のこと

適用可能な材料

ゴム一般