ナノ粒子の原子分解能観察
事例No.
AC-0041
概要
高性能透過電子顕微鏡を用いたナノ材料の形態・結晶構造観察技術
お困りごと・要望
レーザーアブレーション法により合成したAu-NiOナノロッドがどのような形態をしているのか、また、結晶構造を可視化したい。
事例提供機関
サンプル
Au-NiOナノロッド
分析方法
収差補正器を搭載した原子分解能分析透過電子顕微鏡 (TEM) によるSTEM観察
分析結果
日本電子製 JEM-ARM200F (NEOARMex) のSTEMモードによりHAADF像を取得した。HAADF像では重元素であるAuが強いコントラストとして、ニッケル酸化物は弱いコントラストとして観察され、直径15 nmのAuナノ粒子と太さ10~15 nmのロッド状のニッケル酸化物から構成されることが分かった。また、高倍率で観察すると、AuとNiOの界面はそれぞれ{111}と{200}で接合していることが明らかになった。
関連装置
原子分解能分析透過電子顕微鏡
コメント
原子分解能分析透過電子顕微鏡は収差補正器を備えており、原子の配列を可視化することが可能です。また、EDSとEELSの分析を併用することで、元素分布や結合状態などを調べることも可能です。お使いの試料のナノ構造を調べたい、含有成分を分析したい、などのご要望がありましたら、是非お問い合わせください。
適用可能な材料
触媒ナノ粒子などのナノ材料