固体NMRによる有機・無機サンプルの構造解析

事例No.

AC-0024

概要

有機・無機サンプルの固体NMRスペクトルを測定。試料管はサンプル特性に応じて、Φ7.5、4、1.6mmを選択可能。

お困りごと・要望

材料の分子構造を固体NMRで解析したい。

事例提供機関

サンプル

専用の試料管に均一に詰めて測定に供する。核種は7Li, 13C, 15N, 27Al, 29Si, 31P, 79Brなど測定可能。

分析方法

セルロース粉末(再生処理無し、有り)を4 mm試料管に詰め、10 kHzで高速回転させてCPMAS測定を行った。

分析結果

どちらの試料もセルロースに特有のスペクトルを示した。ただし、その波形から再生処理無しではセルロースIβ型、有りではII型と異なる結晶系であることがわかった。

関連装置

コメント

汎用溶媒に溶けない化合物の化学構造解析に有用である。溶液NMRに分解能は劣るが、溶液状態では失われる立体構造に関する情報を取得可能。また、高出力のパルスを使用可能な仕様であるため、感度の低い多核の測定に適している。

適用可能な材料

樹脂・ゴム材料、複合材料、触媒、電池材料、セラミック等