乾式比重評価

事例No.

AC-0021

概要

ヘリウムガスを用いて、各種形状のサンプルの比重を評価。複合材料では、理論比重と測定比重からボイドの存在も評価可能。

お困りごと・要望

サンプルを水に浸漬せずに比重を評価したい。

事例提供機関

サンプル

比重測定の必要性

分析方法

比重を知りたいサンプルを準備(切り出し等)し、その重量を測定し、乾式自動密度計のサンプル室に静置して、測定する。

分析結果

複合材料では、用いた素材から理論比重が計算できるが、測定値がそれよりも軽い場合は、複合材料内部にボイド(空隙)が存在しいることを示す。ボイドは、複合化が不十分な場合や、複合操作時の熱等による素材の分解でも発生する。用いた装置では、樹脂複合材料以外にも、粉体でも液体でも測定可能であった。

関連装置

コメント

比重測定は、複合材料の製造プロセスの最適化に活用できるが、サンプルが吸湿性であったり、多孔質(連続気泡、独立気泡等)である場合は、理論比重の計算と実測では、注意が必要。ヘリウム分子は、とても小さいため、わずかな隙間でも浸透する。

適用可能な材料

複合材料、樹脂、ゴム、電池材料等