各種原料からのナノセルロース製造

事例No.

AC-0011

概要

各種植物原料(必要に応じて粉末化あるいはオートクレーブ処理)の水分散体(固形分~5wt%)をディスクミルおよび高圧ホモジナイザーを用いて、繰り返し処理で製造特性を電子顕微鏡観察等で評価。

お困りごと・要望

原料によるナノセルロース製造特性を評価したい。

事例提供機関

サンプル

ナノセルロース製造原料各種

分析方法

各種植物原料を用いて、粗粉砕、微粉砕、場合によりオートクレーブ処理により前処理(ナノセルロース製造効率を向上させるための処理)を行う。得られた前処理物を水に分散させ、ディスクミルや高圧ホモジナイザーを組み合わせてナノセルロースを製造する。

分析結果

ディスクミル処理も高圧ホモジナイザー処理も、1回処理では、不十分な場合が多々あるため、繰り返し処理が必要。前処理物を直接的に高圧ホモジナイザー処理することも可能であるが、詰まりには注意が必要。ディスクミル処理で、サイズを整えた後に高圧ホモジナイザー処理すると効果的である。

関連装置

コメント

ディスクミル処理は、セラミックディスクミルの間隔を自由に調整できるため、原料サイズに応じた処理が可能。セラミックディスクミルの砥粒の番手を変えることもでき、汎用性が高い。原料の水分散スラリーとして固形分濃度5wt%程度でも処理可能。ただし、処理をシビアにしすぎると、ナノセルロースの繊維切断等のダメージが発生する場合がある。高圧ホモジナイザーは、ダメージの発生は少ないが、原料サイズの依存性が高く、高濃度処理は難しく、1wt%程度以下が望ましい。

適用可能な材料

木粉、パルプ、柑橘果皮、大豆の皮、フスマ、オカラ等