13:00 開会あいさつ
13:10 特別講演①
サーキュラーエコノミーを支える高度分離技術開発戦略と易解体設計への展望
早稲田大学理工学術院教授・創造理工学部長/研究科長 所 千晴 氏
サーキュラーエコノミーを実現するためには、産官学が連携し、部材や素材ができるだけ機能を保ったまま循環するよう、多重のループを構築していく必要がある。その鍵となるのが、複雑化する製品から有価資源を選択的に回収するための高度な分離技術と、それを支える設計思想である。本講演では、そのための分離技術開発の戦略と、分離技術の多様化が切り拓く易解体設計への展望を紹介する。
13:50 特別講演②
トヨタ自動車のサーキュラーエコノミーへの取組み
トヨタ自動車株式会社
先進技術開発カンパニー プロジェクト領域 CE推進室
担当部長 石田 栄治 氏
トヨタでは過去から自動車リサイクルに対する取り組みを続けているが,昨今のサーキュラーエコノミーへの動きに対応すべく,クルマや部品を「より長く使う」,「より効率的に使う」,「廃棄物を出さない」を目指してさらなる取り組みを始めている。本日は現在の取り組みの概要や今後の方向性を中心に紹介する。
14:30 休憩
14:45 講演①
CE指標値の時間推移から見るリマニュファクチャリング配慮設計価値
産業技術総合研究所
製造基盤技術研究部門 スマート薄膜プロセスデザイン研究グループ 研究グループ長 中島 智彦
資源循環/サーキュラーエコノミー社会の実現へ向け、その指針を得ていくための指標構築の取り組みの一つを紹介し、指標値の時間推移から見えてくる”リマニュファクチャリング配慮設計価値”についてペロブスカイト太陽電池を題材に議論する。
15:05 講演②
循環型社会の実現に向けた革新的複合材料の開発
産業技術総合研究所
マルチマテリアル研究部門 総括研究主幹
(金沢工大・産総研 先端複合材料ブリッジ・イノベーション・ラボラトリ担当) 三木 恒久
ブリッジ・イノベーション・ラボラトリ(BIL)は、企業ニーズを核として、産総研と地域大学等が持つ研究シーズを用いた連携拠点であり、その第一弾として金沢工大・産総研BILが2023年に始動しました。天然素材や循環資源を用いた複合材料の開発テーマについて地元企業と共同研究を推進することで、事業化を支援し、新産業創出・地域経済の活性化・社会課題解決を目指した活動事例を紹介します。
15:25 講演③
アルミニウムの資源循環に向けた不純物除去技術と高度観察技術
産業技術総合研究所
サーキュラーテクノロジー実装研究センター 軽金属リサイクル研究チーム 主任研究員
兼)マルチマテリアル研究部門 軽量金属材料研究グループ 研究グループ長 村上 雄一朗
アルミニウムは製造時に多量のCO2を排出するが、再生材の活用で削減可能である。産総研中部センターでは、溶融・凝固プロセスにおいて電磁力などを付与して不純物元素を除去、高品位材料への再利用を可能にする技術を開発している。また、凝固現象のその場観察によりメカニズムを把握し、技術の高度化を進めている。
15:45 ポスターセッション
セラミックス・粉体・複合材料・接合
01【高熱伝導窒化ケイ素】
脱炭素に貢献する高熱伝導率窒化ケイ素の開発
マルチマテリアル研究部門 構造セラミックス研究グループ
周 游
02【熱伝導性無機フィラー】
次世代型放熱用複合材料を実現するための熱伝導性無機フィラー
マルチマテリアル研究部門 構造セラミックス研究グループ
佐藤 公泰
03【炭素繊維・標準化】
炭素繊維の資源循環に向けた試験技術開発とその標準化
マルチマテリアル研究部門 セラミック部材プロセス研究グループ
杉本 慶喜
04【アンチモン回収・ガラス】
太陽光パネルカバーガラスからの希少元素抽出プロセスの開発(仮)
マルチマテリアル研究部門 次世代電子材料研究グループ
三村 憲一
05【異材接合・良否判定】
資源循環型社会に向けた軽量金属接合の健全性評価技術
~音響データによる異種金属接合の良否判定~
マルチマテリアル研究部門 部材接合研究グループ
丸山 豊
軽金属・環境調和材料
06【アルミニウム・資源循環】
アルミニウムの資源循環に向けた不純物除去技術と高度観察技術
マルチマテリアル研究部門 軽量金属材料研究グループ
村上 雄一朗
07【木質材料・資源循環】
木質資源の循環利用に向けたアップグレードリサイクル技術
マルチマテリアル研究部門 木質複合材料研究グループ
関 雅子
08【ガスセンサー・DX】
センシング技術とDXの活用による持続可能な社会への貢献
マルチマテリアル研究部門 センシング材料研究グループ
伊藤 敏雄
09【調光材料】
夏と冬の生活を快適にする調光材料(仮)
マルチマテリアル研究部門 環境調和界面材料研究グループ
垣内田 洋
磁性材料・エネルギー関連材料
10【永久磁石・資源循環】
電動モーター用希土類磁石のリマン技術
マルチマテリアル研究部門 高機能金属材料プロセス研究グループ
細川 明秀
11【磁気冷凍材料】
サーキュラー・サーマル・エコノミーのための熱マネジメント材料開発
マルチマテリアル研究部門 高機能磁性材料研究グループ
藤田 麻哉
12【焼かないセラミックス・自動実験】
研究DXを活用したセラミックス低温製造技術の開発とサーキュラー技術への展開(仮)
マルチマテリアル研究部門 カーボンニュートラル材料研究グループ
山口 祐貴
組織・拠点・プラットフォーム
13【自動実験】
AUTO実験工房は研究者の相棒
マルチマテリアル研究部門
申 ウソク
14【複合材料】
循環型社会の実現に向けた革新的複合材料の開発
マルチマテリアル研究部門(金沢工大・産総研 先端複合材料ブリッジ・イノベーション・ラボラトリ担当)
三木 恒久
15【アルミニウム・資源循環】
アルミニウムのアップサイクル技術
サーキュラーテクノロジー実装研究センター
尾村 直紀
16【株式会社AIST Solutions】
テクノナレッジ講座の紹介
株式会社AIST Solutions プロデュース事業本部 マテリアルDX事業構想グループ
浅沼俊英
17【拠点(中国センター)】
ナノセルロース複合材料の開発
中国センター機能化学研究部門 セルロース材料研究グループ
榊原 圭太
18【拠点(東北センター)】
プラスチックのケミカルリサイクル
東北センター化学プロセス研究部門 有機資源変換研究グループ
日吉 範人
19【拠点(中部センター)】
マテリアル・プロセスイノベーションプラットフォーム
【セラミックス・合金拠点】
中部センター産学官連携推進室
17:15 閉会
17:15-18:15 懇談会