プログラム
13:20 開会あいさつ
13:30 特別講演①
「材料開発の自律化」
大阪大学大学院工学研究科
教授 小野 寛太 氏
最新のロボット技術と人工知能を駆使した自律駆動型材料研究の最前線について紹介します。自律化された研究開発プロセスにより、研究者は繰り返し作業から解放され、より創造的な研究に集中できるようになります。新材料の発見や科学的ブレークスルーを加速するためのアプローチについて、具体的な事例を交えて議論します。
14:10 特別講演②
「ロボットを活用した実験自動化へのアプローチ」
株式会社デンソーウェーブ FAプロダクト事業部 アプリケーションエンジニアリング室
室長 天春 夢人 氏
株式会社デンソーウェーブでは、製造現場や工場での自動化に加えて将棋対決「電王戦」・抹茶を点てるロボットといったロボットの社会実装に取り組んでいます。材料研究分野においてロボットをどのように活用していくか、自動車・電気・機械・食品・研究室におけるロボット活用の事例を交えて紹介いたします。
14:50 休憩
15:00 講演①
「産総研のマテリアルDX」
産業技術総合研究所
執行役員/材料・化学領域長 濱川 聡
産総研は、「マテリアル革新力強化戦略」におけるデータ中核拠点の一つとしてマテリアルDXを組織的に推進しています。本講演では、MI・PIの研究開発と共にデータプラットフォームとして構築したAIST Materials Gate DPF(DPF)を活用したデータ駆動型材料開発の取組みについて紹介します。
15:20 講演②
「産総研のAUTO実験システム と工房本部の取り組み」
産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門
首席研究員 申 ウソク
ボトムアップ型の新規事業である産総研のAUTO実験システムでは、実験装置間のサンプル移動や機器操作を行うロボットをモジュールとして組み合わせることで、研究者が自ら簡単に自動実験システムを構築し、大量のデータを効率良く取得するAUTO実験工房を支援します。
15:40 講演③
「ロボットを用いた粉体実験システムの構築とセラミックスの焼かない化学的バルク製造技術」
産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門
主任研究員 山口 祐貴
研究グループ長 鷲見 裕史
カーボンニュートラルの実現に向けて、産総研では室温近傍でのセラミックスのバルク化技術(acid-base chemical densification: ABCD法)を開発しました。プロセス開発の加速のために、ロボットによるハイスループット実験と機械学習等のAI解析により、組成拡大やプロセス最適化を行った事例を紹介します。