本文へ

TAI-R2プロジェクトとは

 国立研究開発法人産業技術総合研究所(略称:産総研)東北センターが、東北地域の企業の皆様の経営革新や新規事業創出をご支援する目的で行っている事業です。

 東北センターは、2018年度からTohoku Advanced Innovation (TAI) プロジェクトを実施してまいりました。このTAIプロジェクトでは、経営者の皆様を主な対象にして経営革新のための「気づき」を得ていただく場としてEBISワークショップを開催するとともに、新事業創出に向けて動き出そうという企業様を産学官金の各機関が“協奏”してご支援する枠組みの構築を目指してまいりました。

 一方この間、東北地域において、我が国において、また世界においても様々な社会課題がますます顕在化してきております。国連の場でも「持続可能な開発目標」を意味するSDGs (Sustainable Development Goals) の重要性がより強く叫ばれるようになってまいりましたし、金融の世界でも特に年金基金など大きな資産を超長期で運用する機関投資家を中心に、環境 (Environment) ・社会 (Social) ・企業統治 (Governance) といった短期的収益とは異なった視座からの評価も考慮した投資 (ESG投資) を行うようになってまいりました。このような社会情勢の変化に鑑み、産総研では、2020年度からの新たな中長期目標として「社会課題の解決」を掲げることとなりました。

 このような社会や産総研全体の動きに応じて、東北センターもその看板研究テーマを従来の「化学ものづくり」から「資源循環技術」へと一新しました。TAIプロジェクトもTAI-R2 (Tohoku Advanced Innovation via Resource Recycling) プロジェクトと改称し、地球環境や産業の持続可能性にも配慮してゆくことを明確にすると共に、従来からのEBIS事業に加えて資源循環技術等連携促進事業を開始することで、産学官金“協奏”型の企業支援をより充実させることといたしました。ESG投資のような動きは、上場企業だけではなく、上場企業のサプライチェーン全体に影響するという点で、東北地域の企業の皆様にとっても座視できない課題であると認識しております。TAI-R2プロジェクトが少しでも皆様のお役に立ててれば幸いです。

TAI-R2プロジェクト概要図

主な取り組み

  • 資源循環技術連携促進事業
    東北地域の企業様が、資源循環技術等、社会課題の解決に資する技術の開発に関して産総研と連携しようとする際、初期の段階において産総研にご提供いただく共同研究費等の一部または全部を軽減します。
    ご利用に際しては産総研側の担当研究者が決まっている必要がありますが、TAI-R2プロジェクト事務局ではそのコーディネーションも行っておりますので、ご興味のある方はお気軽にご一報ください。
  • EBIS事業
    Environmentally responsible Business Innovation for Sustainability(EBIS)事業
    東北で少人数制の勉強会「EBISワークショップ」を開催します。

2018~2019年度までのTAIプロジェクト

   

連絡先

TAI-R2プロジェクト事務局

国立研究開発法人産業技術総合研究所 東北センター
 〒983-8551 仙台市宮城野区苦竹4-2-1
電話:022-237-5218 FAX:022-231-1263
Eメール:tohoku-taipj-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)


▲ ページトップへ