2015年 産総研つくばセンター 一般公開 開催報告

■ ごあいさつ

近所の小学生や中学生にとっては夏休み初日となる7月18日（土）に、「産総研つくばセンター一般公開」が開催されました。台風による開催中止の事態さえ心配されたのですが、開催当日を迎えてみれば、風がやや強いものの雨も降らずに、この時期としては過ごしやすい条件の中で無事に開催することができ、5,764名もの皆さんをお迎えし楽しんでいただけました。

毎年この時期に開催している「一般公開」、地域の皆さんにも浸透してきて、「産総研はどんな研究をやっているのか」「いったい何のために研究しているのか」などの疑問にお答えしご理解いただくための大切な機会になっています。また、子供たちは、不思議な工作や実験をしたり、普段は入れない研究施設を見学できるチャンスとして楽しみにしてくれているようです。

好評いただいている「高校理科系クラブの研究発表」。３回目となる今年は近隣５校に参加いただきました。会場では、研究者も驚くような、高校生の熱のこもった説明が繰り広げられ、ブースの周りはいつも人だかりができていました。参加してくれた高校生の中から、将来研究者が出てくるかもしれません。

つくば市内のお店に出店協力いただいての「食べ物・飲み物」テント売店も、昨年同様、来場者の皆さんに大好評をいただきました。

一般公開では、研究の紹介だけでなく、職員が休日や終業後に楽しんでいる趣味の活動も紹介しています。本格的なジャズ演奏を毎年楽しみにしている方もいらっしゃいます。これらをきっかけに近隣の皆さんが、研究所と研究者に親しみを持っていただければ幸いです。

「楽しみながら科学技術への興味を高める」そんなイベントが、現在各地で行われています。産総研の一般公開は、双方向のコミュニケーションで、研究者自らが一般の方々にわかりやすく解説しながら接していくものです。来場される方に満足いただくのはもちろんですが、スタッフひとりひとりが、自分たちと社会とのつながりを意識する時間でもあり、またチームワークを確かめる場にもなっています。

暑い夏の一日、今年も５つの会場はずっと賑やかで歓声と笑い声が途絶えることがありませんでした。

ご来場いただいたすべての皆さんに感謝いたします。産総研の一般公開を、皆さんにもっと楽しんでいただけるイベントにできるよう、これからもスタッフ一同がんばっていきます。