構造で電子デバイスのストレッチャブル化を実現する技術

ー 3次元形状に追従するストレッチャブルデバイス ー

研究のねらい

人の体表のような三次元的な構造には平坦で硬い通常の電子デバイスは取り付けることはできない。 人に違和感なく装着できる電子デバイスの実現を目指し、伸ばすことができ3次元形状に追従するストレッチャブルデバイスの開発を行った。 シワ構造や切り紙構造といった構造自体が伸長耐性をもつ構造を使うことで、様々な材料に適用でき多様な電子デバイスをストレッチャブル化できる基盤技術を構築した。

主な成果

薄膜電子デバイスを弾性体表面に形成し、弾性体と薄膜電子デバイス間に応力差を与えることでシワ構造と呼ばれる面外方向に波打つ形状が得られる。
薄膜電子デバイスにシワ構造を持たせることで延伸時には波状の構造が平坦になり、伸長耐性を持たせることに成功した。
また、配線がパターニングされたシート材料に周期的な切れ込みを入れることで切り紙構造とし、さらに切れ込みに発光弾性体を配置することでストレッチャブルな発光素子を実現した。

面外に波状に変形したシワ構造の拡大図

50%の延伸にも耐えるシワ構造発光素子

切り紙/弾性体ストレッチャブル発光素子

用途・展開先

ウェアラブルデバイス、人のモニタリング技術

成果リスト

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