目に見えない静電気放電を目視やカメラで可視化する技術

ー 静電気発光センシング技術 ー

研究のねらい

モノの情報を的確に取得していくためのセンシング基盤技術の一つとして静電気に着目しています。 自動車、航空機、ドローン、ロボットなどには電子部品が多く搭載されており、静電気は放電やノイズを発生させるため、低電圧駆動の電子デバイスの誤作動を誘発します。 静電気がいつ、どこで発生するのか、実態を把握することが困難なため、実環境に対応した静電気センシング技術を開発しています。

主な成果

発光材料は、さまざまな物理現象を観察するため、さまざまな研究分野で使用されてましたが、静電気によって発光する材料はありませんでした。
そこで電荷の移動による発光が知られている既知物質を系統的に調べたところ、静電気で発光するセラミックス微粒子(静電気発光材料)を発見しました。
この静電気で発光するセラミックス微粒子を発光センサーとして使うことで、静電気放電を目視で可視化することができます。

バチっとしたときの静電気発光

電気回路基板で発生させた静電気発光

指への目に見えない放電に伴う静電気発光

用途・展開先

静電気発生モニタリング、静電気対策評価技術、製造現場、自動車などのモビリティ

成果リスト

外部リンク

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