接着構造物の資源循環を実現する技術
ー 易解体ミドリムシ構造接着剤が拓く資源循環 ー
研究のねらい
本研究のねらいは、自動車等の軽量化と資源循環を両立する構造接着技術を開発する事です。
背景として、2050 年カーボンニュートラル、大幅なCO2 削減には、市場が大きい自動車(65兆円)の軽量化が切札で、軽量部材の適材適所使用を拓く、
接着技術が世界的な注目を集め、使用量が伸びています。
接着の課題と言えば、従来は、接着強度を安定させる製造プロセスや、使用環境での長期安定でしたが、当研究グループを含む国内外の接着研究で確立されつつあります。
一方で、2023年7月に欧州で発出された自動車設計・廃車管理における持続可能性要件に関する規則案(通称、ELV規制)では、
剥がれない事に絶対の価値があった接着接合も必要に応じて解体し、車体部材の資源を循環する新たな社会要請が生まれ、
「強度・長期安定」と「易解体」の両立という挑戦的な課題の解決が必要になりました。
主な成果
1.ミドリムシから抽出した成分を使った、接着剤を開発
2.自動車用構造材接着に使う既存の接着剤の強度に匹敵(アルミ接着:30MPa)
3.従来、接着剤は解体困難だが、今回の接着剤は加熱すると容易にはがれ、リサイクルに貢献
※産総研・モレキュラーバイオシステム研究部門と連携中
※旭化成-産総研 サステナブルポリマー連携研究ラボと連携中
2.自動車用構造材接着に使う既存の接着剤の強度に匹敵(アルミ接着:30MPa)
3.従来、接着剤は解体困難だが、今回の接着剤は加熱すると容易にはがれ、リサイクルに貢献
※産総研・モレキュラーバイオシステム研究部門と連携中
※旭化成-産総研 サステナブルポリマー連携研究ラボと連携中

易解体できるミドリムシ由来構造接着剤による資源循環
用途・展開先
リペア、リユース、リマン、リサイクルを可能にする解体、資源循環
車体や接着使用が多い次世代成長産業(半導体・エレクトロニクス、EV 、航空機、水素、風車)
車体や接着使用が多い次世代成長産業(半導体・エレクトロニクス、EV 、航空機、水素、風車)
成果リスト
1)日本自動車部品工業会 JAPIA NEWS, 2, 10 (2025)
外部リンク
1)産総研プレスリリース(2024.12.4)
「新たなバイオベース接着剤のハッケン!自動車用構造材をミドリムシ由来材料で接着」
2) Bio Joint 2024 (BJ2024, ポルト) にて Best presentation aword受賞
3)NHK WORLD-JAPAN で放送: 「 New Glue from Algae 」 - Science View
4)メルカリR4D 「ミドリムシから作った画期的な接着剤」
「新たなバイオベース接着剤のハッケン!自動車用構造材をミドリムシ由来材料で接着」
2) Bio Joint 2024 (BJ2024, ポルト) にて Best presentation aword受賞
3)NHK WORLD-JAPAN で放送: 「 New Glue from Algae 」 - Science View
4)メルカリR4D 「ミドリムシから作った画期的な接着剤」